RSS Feed

古紙回収と古紙の再利用

古紙回収の身近な方法にはちり紙交換があります。古紙回収業者がトラックに乗って巡回し、古紙とトイレットペーパー等とを交換するのが一般的です。その他、自治体、子ども会等による回収があります。このようにして集められた古紙は古紙回収業者から古紙の直納業者に集められます。直納業者は、古紙を1トン程度の大きさでプレスし、トラックで製紙メーカーに運びます。家庭等で一度使われた使用済みの紙を回収古紙と言います。これに対し、段ボール工場、印刷工場など、紙を大量に扱う事業所から出る未使用の紙を産業古紙と言います。産業古紙も古紙回収業者、直納業者を経て製紙メーカーに送られます。古紙の回収率、古紙の利用率は上昇傾向で推移してきています。古紙の回収率は1980年には46.3%であったものが、2011年には77.9%となっています。

また、古紙の利用率は1980年には41.5%であったものが、2011年には63.5%となっています。古紙の価格は紙の種類によって異なります。例えば、2012年12月時点における関東地区の主要な古紙のトン当たりの価格は上白紙36,000円、中白紙30,000円、新聞紙14,000円、ダンボール13,500円、雑誌12,000円となっています。古紙の価格はかなり変動します。例えば、2008年1月~2012年12月の5年間の新聞紙のトン当たりの価格は、最も高い時には20,000円、最も安い時には13,000円となっています。製紙の生産量は景気の状況等によって変動します。これに伴って、製紙に用いる古紙の需要は変動します。また、中国を中心としたアジア各国への古紙の輸出量の変化も、古紙の需要の変動の要因となっています。一方、古紙の回収量は大きくは変動しません。このような古紙に対する需給関係に応じて古紙の価格は変動します。古紙の種類によって、再生利用しうる製品は異なってきます。例えば、使用済みの紙パックはトイレットペーパー、ティシューペーパーなどの製造に利用されます。新聞紙は再び新聞用紙のほか、週刊誌用紙、印刷用紙などに、ダンボールは、再びダンボール用、紙箱用などに再生されます。

古紙を用いて一定の品質の紙を作るためには、使用する古紙の種類をそろえる必要があります。古紙回収の段階で古紙が分別されていない場合には、製紙原料としてそのまま使用することは困難となります。また、異物が混入していると、紙の原料にならなかったり、製紙する上で障害となります。古紙を元に作られる再生紙はパルプを使用した紙に比べて安価で、古紙の再利用は炭酸ガスの増加の抑制にも有効です。